チベット侵略で分かる通り、中共政権はその帝国主義的膨張を目指している限り、まず周辺国は彼らの侵略の脅威に面することになる。ここであえて中共政権と呼んだのは、今支那大陸の支配構造を見るに、漢とか清時代などと同様に、地形的広がりの大陸と支配政権を分けて考えた方が分かりやすい。いわゆる中原に鹿を追ったものが、どのような民族であれ、あるいは無頼の党であれ政権に座るというわけじゃ。どうもそれが混同されて理解されているようじゃ。さて、最近のチベット問題に帰るが、西欧諸国の批判に対し、国内ではナショナリズムが高揚してきているらしい。これは、ここで初めて国と云うものを意識し、国を愛する気持ちの高まりとすれば、その動きが当然、今の中共政権の支配に対する批判に転じることはありうることである。ちょうど、わが国のナショナリズムの高まりのように見える尊王攘夷が、実は徳川政権の転覆にあり、政権交代とともに、文明開化に転じたと同じ構図である。ここは大いに中共政権を批判して、ナショナリズムを高揚させ、それがこの大陸の民主化に向かわせるのが得策と考えるがいかがなものであろうか。外圧に大賛成である。そうして、この国がどんなにすばらしい国になるかと云う幻想を抱かせるべきである。
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