瀬戸大橋が開通して今年は20年になる。瀬戸大橋と云うとすぐに杉田君のことが思い出される。彼は、一言でいえば責任感の塊のような男であった。本州四国連絡橋の計画に当たっていは、各ルートからの誘致合戦が繰り広げられた。しかし,架設が決まると今度は漁民関係者やフェリー業者からの猛反対がおこる。彼は現場の工事事務所長として、多くの技術問題の解決に当たると共に、利害関係者との交渉に当たらなければならなかった。交渉の場では、ドス等を突き付けらながら、誠実に対応し、架設に漕ぎ付けたのは、彼の隠れた功績であり、彼の人柄なしには成功しなかったことを感じる。彼個人としては不幸の塊のような人であったが、そのようなそぶりは見せず、人のため世のために一生をささげた人である。改めて彼の冥福を祈りたい。
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