第二次大戦後わが国ではやった言葉は、拙者の記憶するところでは、「一億総懺悔」であった。大戦に至るまでの過程、戦いの進行から敗戦に至るるまで、それぞれに係わった人たちが全員が何が悪くて、このような」悲惨な結果になったことを、それぞれの立場で反省しようという言葉である。その点において、ナチスに全責任を押し付けて、よい子のような顔をしたドイツとは大いに違うところである。そのドイツでさえ、第二次大戦の遠因はフランスの過酷な第一次大戦の処理にあるとは騒ぎ立ててはいない。もちろん、第一次大戦にはどの国にも正義があったわけではないが。ところが、隣の国ではどうであろうか。独立国になって60年以上も経つのに、そこに至った経緯を正しく分析もせず、反省をせずに、全ての責任を他国に押し付けることに熱中しているように思われる。この国には反省と云う言葉がないのだろうか?これで国民は幸福な感情を持って暮らしてゆけるのであろうか?隣なのに不思議な国である。
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