明治に開国して以来わが国は西欧の文化・風習・政治を取り入れ、近代化への道を歩み始めた。しかし、拙者の見るところ、アジアに対する態度はここで二つに分かれる。アジアの、特に清国のような帝国主義、独裁、官僚主義、人治、わいろと云った風土から手を切り、脱亜入欧と我が国を列強と同じ立場で我が国を栄えさせる。もう一つの立場は、アジアの近代化に手を貸しながら、欧米の影響から逃れながら、共に栄えることを基本とする。その後、この二つの立場の中で、わが国は揺れ動いてきたように感じる。後者の立場はアジアから必ずしも理解されず、アジアに干渉することになる。最初は志をともにした、孫文でさえ、コミュンテルの指令を受け、赤化に走る。列強とも衝突し、結局第二次大戦となる。さて戦後であるが、中国の本質は清国のそれとは変わっているとは思えない。ここでも、さらに我が国はアジアを脱し、西欧化を進めるか、中国と結ぶかの二つの選択肢に悩まされることになる。後者は清国の持つ嫌悪すべき文化を受け入れることになるがそれでよいのであろうか?
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