1月17日は阪神大震災が起った日じゃ。あの時は本当に驚愕した。翌日現地に入ったのであるが、ある地域が壊滅状態にあるのを始めてみた。それまでの地震では、TVなどで災害状況が放映されるが、災害のあった所だけ映し出されるので広い地域で起こっているような錯覚に陥るが、災害の起きているのはほんの一部と云うのがこれまでの通例であったのと大違いじゃった。十勝沖地震は鉄筋コンクリート柱の弱さ、新潟地震は地盤の液状化、宮城沖地震はビルのガラス窓の怖さやライフラインの問題等とそそれぞれの地震は多くの教訓を残してくれてきている。地震と云うものは常にその形を変えて被害を与るものらしい。もちろん、直下型の地震の怖さを、1891年の能美地震や1945年の福井地震で本当は知っていなければならにはずであったが。阪神大震災で注目を浴びたものの一つは、高速道路の倒壊であろう。ところが、その高速道路の隣の家はほとんど無傷であったのも印象に残る。拙者の考えでは、あのように張り出しの大きい構造物では地震により全体を傾けさせるような働きを受けるが、現在の基本的の設計法でもそれが考えられていないのは心配である。
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