BBCが制作した、ドキュメンタリ仕立てのナチに対するのニュールンベルグでの戦争犯罪に対する裁判の放映を見た。さすが、ソ連を除けは、法治国だけあって、裁判の成立問題や裁判に勝つテクニックなど興味ある面が見られて、今の我々には面白い番組であった。戦争犯罪と云う過去にない罪状で起訴したわけだが、戦勝国の検察側の国々は戦争犯罪に関しては、それぞれ脛に傷があり、それをもって裁くことが出来ずに、結局、ユダヤ人に対する悪逆非道な殺虐行為で、被告人達を有罪に追い込むことに成功した。しかし、これは政治としての戦争ではなく、一級下に分類される戦争犯罪ではにだろうか?フットボールの審判が勝利チームのレフェリーでは話にならない。誰が裁くと云う事も含めて、戦争犯罪と云うものに対して裁判が必要ならば、もう一度、過去にとらわれず、根本的に考えてみる必要がある。裁くなら、歴史認識ではなく、正しい歴史的事実にもとずく裁判を、歴史学者がするより道がないと思われるが?もちろん、証拠のない事実は採用すべきではない。
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