国学者や儒者の方々は、『日本書紀』のどこがおかしいと考えるようになったのでしょうか。
それは、『日本書紀』の編年です。言い換えますと、『日本書紀』の紀年の編成です。
『日本書紀』は、巻第三の神武紀から紀年法が用いられています。日本書紀紀年法と称されていますが、この紀年法は、神武天皇即位年の神武元年を紀元前660年、持統十一年を697年に位置づけるものです。このように、紀年法の紀元年が神武元年の紀元前660年からはじまることが、はっきりしていますと、各々の天皇の何年目が、実年代(西暦)で何年であるのかが、わかるのですから、『日本書紀』を読めば、日本古代史は明らかとなってくるはずでした。
ところが、海外の書物に詳しい国学者や儒者たちは、『日本書紀』をつぶさに読んで、日本書紀紀年法(編年)に、大きな矛盾があることに気付いたのです!!
続きは、また明日ね♡