江戸時代に本居宣長によって指摘され、明治時代には、那珂博士によって「120年繰り上げ説」として定説とされたかのような3世紀説と4世紀説との間の120年のズレ。
そして、もう一つ、神功紀には、たいへん重要な120年が設定されています。
神武元年を紀元前660年、持統11年を697年に位置づける可視的編年、すなわち、3世紀説における神功元年は、西暦201年です。一方、4世紀説における神功末年は西暦389年となります。このことから、神功元年を201年、末年を389年と考えれば、神功紀は189年間を扱っていることになります。そして、神功紀に配布される紀年数は69年となりますと、以下のような式が成り立つことになるのです。
189ー69=120
驚くべきことに、ここにおいても、120年という数字が設定されているのでありました。どうやら、120年という数字には、深い深い意味がありそうです。
続きは明日ね♡