構造物が崩壊の危険性があるかどうかを判断するときは、その構造物がどのような形で崩壊するかということをまず考えるべきである。吊橋を例にとれば、主ケーブルが切れれば橋は落ちるのは確かであるから、ケーブルの切れる可能性を考えることになる。そうなる幾つかの原因を追及すれば安全対策は立てられる。笹子トンネルの天井版もどのような形で落ちるかを考えると、先ず、それを支えている吊り金具が切れるか、ボルトが抜ければ崩落することはすぐに気がつく。そこで、トンの壁に留められているボルトを調べるのが第一の課題となる。他の場所より真っ先に検査するのはボルトである。
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