メキシコ湾の石油流出は蓋をすることによりまずは小康状態になったようである。ＢＰは更に脇にパイプを掘り進め,噴出している石油掘削孔まで掘り進み、それにモルタルを流し込んで、噴出を止める計画らしい。しかし、どう考えても千五百メーター以上のパイプにモルタルが下部まで流し込めるとは思えない。途中でつまり失敗するのは目に見えている。詰まらなくても高圧の石油に抗して採掘孔に入るとは思えない。本当にＢＰはそれが出来るとでも思っているのだろうか。多くの多方面の専門家の意見を聞くべきであろう。
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このところTV番組なので、ピラミトの話がよく出てくるが、どうも構造工学的には納得のいかない話が多い。そこで、拙者はピラミットの構造を次のように考える。まず、ピラミットは全部石を積み上げて作られたものではない。外部に見えている石は石垣のようなもので、内部は砂である。ピラミトの斜面の角度は、太陽光の角度と云ったものではなく、砂を自然に盛り上げた時できあがる角度が基本となっている。これは砂の内部摩擦角と云うものに関係している。内部の王の間などの石構造は、先ず石積みで作り、その後に砂の中に埋め込んだものである。例の大回廊の天井が逆さ階段になっていると言って変な理由付けをしているようじゃが、あれは単に天井板を斜め上にと積み上げたもので、我々はその下面を見ているだけである。階段状に狭くなっている開口部は別にこれも意味がなく、エジプト人はアーチを知らなかったので、石をせり出して作っただけである。構造的に見るとそう不思議なものではなく簡単いつくれるもののようじゃ。やはり多くのものはいろいろな角度から研究することが大事であう。この推論の下で調査してもらいたいものじゃ。
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千年も万年ももつ構造物を作ろうとしたらどんな材料が考えられるだろうか。コンクリートは一時期永久構造などと言っていたが、今のところ精々数十年の寿命である。一番長寿のものでも二百年しかたっていない。ということは千年もつという保証はない。鋼は錆びない工夫をして、しかも、疲労をしないように設計すれば一応永久の寿命があると思えるが、錆びない工夫をするのは大変である。アルミニュームも使う場所によっては長寿であるが、これまた設計法が難しい。少なくとも、今のところ数千年の寿命が保証されているのは石である。エジプトを見ても、各地の古代遺跡を見ても数千年の歴史がある。石はお互いにつなぐのが難しいし、引っ張られても、衝撃が加えられても弱い。しかし、材料から見て数千年の寿命を持つ構造物を作ろうとすれば、使用できる可能性のある材料は石と鋼であろう。これからの技術は発展によっては我々は永久構造物を作りことができるかもしれない。
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紀元前のローマ時代に作られた橋が未だに健在である。ヨーロッパなどでは何百年も経つ橋が数多く存在する。ところが、少なくとも我が国の近代的橋といわれるものの多くは数十年程度の寿命である。最近になって百年を目標に始めているが、これは余りにも短すぎないか。航空機や船舶や自動車のようにすぐにその時の技術が陳腐化し、長寿命のものを作っても無意味なものと違い、橋とかその他の社会基盤をなす構造物は永久に使用できることが望ましい。当然それを目標に設計思想を変え、その設計技法はそれらの構造物とは違ったものにならなければならないし、長寿命化による初期投資の増加もこの観点から論じなければならない。昔の人が橋に多くの投資をせずに作っていたとは考えられない。まず、これらの構造物がどうあるべきだと云うことの国民的同意が必要である。当然、そう来を見据えないような会計法の改正も必要である。もう、安く沢山作りすぐに寿命が来るような橋を造るのは止めようではないか。
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N新聞に高速道路橋の鋼床版に疲労亀裂が発生しているとの記事が載っている。この原因関して識者のコメントも載せられている。しかし、拙者はその原因の一つにつては次のように考える。我が国は明治以来技術の輸入国であった。その癖が治らず、自分自身で実験的研究をせずに過去の橋などを参考にして設計してきた。本来、橋などの構造物を新たに設計するには、実物大の実験など多額の研究開発費がかかるものである。それを行わないで設計すれば所要の性能がえられない可能性は高い。米国の例ではあるが、NY市のウィリアムバーグ橋の改修では実物大の床版を作って実験を行い、強度を実証し、その構造を採用している。橋などで新しい構造を採用するには莫大な実験が必要となる。ところが、発注者側にその気持ちがなければ研究費と出所がないことになり、欠陥構造が作られることにもなる。勿論、わが国でも多くの実験は行われてきたが、検討が不十分であったり、知識不足であったり、現実に即していない等のことも起ていたと思われる。最後に付言すると、拙者は随分前から、現在の鋼床版に構造的に欠陥があることを主張してきたが無駄であった。新聞でも構造のことには触れてていない。
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昨年PCをWindows Vista入りのものに買い替えた。ところがびっくり今まで使っていたプリンタその他の機器が全部使えなくなった。ドライバをダウンロードしようにも各会社で対応できなっかた所が多かった。次に、Office2007で文章を作って他の人に送るとこれまた開けないと云う返事が来る。せめて互換性ぐらいは確保してもらいたいものじゃ。さて、先週はとうとうWindowsがうまく作動しなくなった。会社に聞いても、MSに聞いても解決できない。とうとうリカバリーをする始末である。まあそこで、ブログも書けない状態になってしまったということじゃ。このように欠陥の多いWindowsが世界で独占状態にあるのは問題である。WindowsでないOSを全世界で一致して使用できるようにしてもらいたいものである。独占は弊害が多い。
最近鉄道の人身事故によるダイヤの乱れが実に多い。これによる社会損失も多きものであろう。飛び込み自殺を防止するにはプラットホームに柵を設けるのもよい方法ではあるが、狭いプラットホームでは設置が難しい。昔の市街電車では前部の下面に網があり、それで人を引くのを防いでいた記憶がある。現在ではほとんど全ての乗用車にはエアバッグ備え付けられている。電車にもエアバッグなどを前部に取り付けることは可能であろう。是非、技術開発をしてもらいたいものである。１００％有効でなくても、心理的に飛び込みを防ぐ効果はあるだろう。
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良きにつけ、悪しきにつけ、最近橋のことが話題になることが多くなった。そこで、拙者が撮り溜めた世界の橋の写真を公開することにした。まだ、それぞれの橋にはまだ説明などがついていないが、それぞれの橋にまつわる話などがある場合はそれを追々書き加えてゆくつもりじゃ。一応、日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、その他のヨーロッパ諸国と、アジアオセアニア地域別に分類して、纏めてある。暇なときに見て貰いたいものじゃ！
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土木学会などで、四川大地震による、大被害を受けて我が国の耐震技術の提供などと提案しているようじゃが、少々厚かましい提案ではないだろうか？それぞれの土地の事情にあった耐震技術というものがある筈である。我が国で行われている技術を持ち込んでも成功するとは限らない。と問えば、我が国の橋の耐震性は、橋をふわふわしたゴムの上にのせて確保しているのが実情である。これを中国に紹介して、もちろん中国でも当然知っていることであるが、技術的にも経済的にもうまく行くとは考えられない。拙者が提案している摩擦を利用した耐震設計法の方がより効果的であるし、経済的でもある。もちろん我が国では反対の多い技術ではあるが。橋以外の分野でもその様なことがあろう。
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拙者の経験から極めて大雑把に橋の受けた地震被害を考えて見よう。初期は橋の被害と云うと、橋を両側で支えている部分である支承を止めているボルトが地震による力で切れる例がった。そこで、ボルトを丈夫にしたところ、今度はボルトは切れなくなったが,支承そのものがが壊れるようになった。支承を丈夫にしたら今度は支承により支えられている橋本体部分が壊れるようになった。これらと並行して橋を支えている柱、即ち橋脚が被害を受けるようになった。そこで、橋脚の補強が近年盛んに行われている。だが、次に被害を受けるのはどこであろうか?当然、橋脚を支えている地盤にある基礎構造物である。基礎の被害の復旧は極めて困難であるのが実情である。得てして、対策を立てると、それに満足して、対策による変化まで考えが及ばない。思慮不足と言えよう。総合的な耐震設計法望まれる。それに、土木の分野では地震工学の専門家は、地震そのものの専門する人が多く、構造物をどう耐震的に設計するかと云う事には疎い人が多い。これも問題じゃ。一言付け加えると、今の設計法では巨大地震に対しては、橋の一部が人命に危険を及ぼさない範囲で、壊れることを予測している。
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