今平等病が蔓延しているようじゃ。人間はすべて平等であり、平等な扱いを受けるべきだと。確かに「等しからざるを憂う」という言葉がる通り、人にとって他人と差があるのは古来より苦痛である。しかし、人は必ずしも、才能的に、平等に作られているわけではない。ある人は絵がうまく、ある人は歌がうまい。おまけに天才的才能の人も生まれてくる。それぞれの、才能の差を評価し、生かせる社会が健全な社会ではなかろうか。先生と児童、男と女では差がある。その差を考えて社会をつくるべきで、悪平等は人を不幸にする元じゃ。大部分の人が、普通高校に通ううと云うのも不自然である。多くの人の能力の差が伸びるように、職業学校を増やすべきである。みんなが、差があることを知りながら、建前で差がない平等と唱えるのは、それで安心を得ようとしているようなものじゃ。差別をしてはいけないが、差は認めよう。