ゆうちゃまの昔語り

ちゃぽちゃんの讖緯暦運説のお勉強シリーズ －お正月の巻

「ちゃぽちゃん。今日は、坊主めくりをいたしましょう。」

「うん。ちゃぽ。」

ちゃぽちゃんは、ゆうちゃまとまあちゃまと坊主めくりをすることにしました。

「あれあれ。ちゃぽ。びっくり。」

ちゃぽちゃんは、絵札をみて、びっくりしている様子です。

「ゆうちゃま。まあちゃま。この人はね。平安時代で、ちゃぽに、お歌を教えてくれてね、それから、「ちゃぽちゃんソング」を作ってくれたの。それから、この人はね。ちゃぽのために、平安特製ハンバーグを作って御馳走してくださったの。それから、この人はね。かくかくしかじか。」

「あらまあ。ちゃぽちゃん。平安時代で、とっても人気者だったのね。」

「えへ。ちゃぽ。」

ちゃぽちゃんの讖緯暦運説のお勉強シリーズ －お正月の巻

「ちゃぽ。どれかな。どれかな。」

ちゃぽちゃんは、秋の田のお歌の下の句の札を取ることができるでしょうか。

「あっ。あった。」

ぴたっ。

ちゃぽちゃんが、お札を取ったようです。

「みてみて。ゆうちゃま。まあちゃま。このお札でしょ。」

ゆうちゃまとまあちゃまが、みてみると、それには、「わがころもでは　つゆにぬれつつ」と書いてありました。

「すごいわね。ちゃぽちゃん。」

「えっへん。ちゃぽね。平安時代で、まあちゃまから百人一首の特訓を受けたの。」

ちゃぽちゃん、特訓の甲斐があってよかったですね。

ちゃぽちゃんの讖緯暦運説のお勉強シリーズ －お正月の巻

「ちゃぽちゃん。お正月だから百人一首をして遊びましょう。」

「うん。ちゃぽ。」

「まあちゃまが、上の句を読むから、ちゃぽちゃんが下の句を取ってね。」

「うん。ちゃぽ。でも、どっかで、あったようなシチュエーション。」

「あきの～たの～。」

ちゃぽちゃんの讖緯暦運説のお勉強シリーズ －お正月の巻

お正月ですので、今日の朝食は、ちゃぽちゃんの大好きなバターとジャムをたっぷりぬったトーストではありません。

「ちゃぽちゃん。今日は、御正月だから、おせち料理よ。」

と、ゆうちゃまがいいました。

「ゆうちゃま。おせち料理ってなあに。」

「おせち料理ってね。日本の伝統的なお正月料理なのよ。」

「うん。ちゃぽもたべてみる。もぐもぐもぐ…。あれっ。これって、平安時代に御馳走になったお料理とおなじだ。」

さてさて、ちゃぽちゃんは、おせち料理をおいしいと思ったでしょうか。

ちゃぽちゃんの讖緯暦運説のお勉強シリーズ －お正月の巻

ちゃぽちゃんとゆうちゃまとまあちゃまは、お正月ですので、初詣にでかけました。

「ちゃぽー。あっ。平安時代のクリスマスのお飾りは、ここにもあるんだね。」

ちゃぽちゃんは、神社のしめ縄を発見しました。

ゆうちゃまとまあちゃま：「…」

ちゃぽちゃんは、おみくしを発見しました。

「ちゃぽちゃん。おみくじを引いてごらんなさい。」

「ちゃぽー。平安時代のクリスマスツリーのお飾りもあるんだね。」

ゆうちゃまとまあちゃま：「…」

でもでも。ちゃぽちゃんは、おみくじが大吉でおおよろこびでした。

「今年も、みなさまにとりまして、よい年でありますように。」とちゃぽちゃんとゆうちゃまとまあちゃまは、神様にお祈りをするのでした。

ちゃぽちゃんの讖緯暦運説のお勉強シリーズ －お正月の巻

さてさて。ちゃぽちゃんは、帝からのお土産の玉手箱を開けてしまいました。

びよよ～ん。

なんと、玉手箱はびっくり箱で、なかから、帝の特製のちゃぽちゃん人形が出てきたではありませんか。

「わあい。わあい。」

ちゃぽちゃんは、おおよろこびです。

「あらあら。このちゃぽちゃんお人形。お手手に何かを持っているわ。」

ーあげましておめでとうー

ちゃぽちゃんの讖緯暦運説のお勉強シリーズ －ちゃぽちゃん後の世に帰るの巻

「ゆうちゃま。まあちゃま。玉手箱開けていいかなあ。」

「ちゃぽちゃん。だめよ。玉手箱を開けると、ちゃぽちゃんは、３００歳のおじいさんになってしまうかもしれないわ。」

「でも。ちゃぽ。開けてみたいなあ。開けちゃおう。ちゃぽ。」

ゆうちゃまとまあちゃま：「えー！！」

とうとう、ちゃぽちゃんは、玉手箱を開けてしまいました。

さて、ちゃぽちゃんは、どうなってしまったでしょうか。

ちゃぽちゃんの讖緯暦運説のお勉強シリーズ －ちゃぽちゃん後の世に帰る

「ゆうちゃま。まあちゃま。ちゃぽ。ただいまー。」

「まあ。ちゃぽちゃん。よく帰ってきました。ずっと。心配していたのよ。」

「うん。ちゃぽ。」

「ちゃぽちゃん。平安時代のお話いっぱい聞かせてね。」

「うん。ちゃぽ。あのね。ちゃぽが帰るときにね。帝から、お土産に玉手箱をいただいたの。」

「えっ。玉手箱！！」

ちゃぽちゃんの讖緯暦運説のお勉強シリーズ －ちゃぽちゃん後の世に帰るの巻

そこへ、帝からの勅使がやってまいりました。

勅使たち：「ちゃぽ殿。帝からの宣旨でござりまする。」

帝の宣旨には、このように書いてありました。

ー　ちゃぽちゃん。ちゃぽちゃんは後の世からやってきたのであるから、後の世に帰りたいであろう。朕は、さびしいが、また、ときどき、遊びにきてくだされ。それから、この玉手箱は、朕からのお土産じゃ。朕より－

「ちゃぽー。」

公卿たち：「およよよよー。ちゃぽ殿が後の世に帰られるとな。およよよよー。」

こうして、ちゃぽちゃんは、後の世に帰ることになりました。『竹取物語』は、ちゃぽちゃんをモデルにしているとか、していないとか。

ちゃぽちゃんの讖緯暦運説のお勉強シリーズ －ちゃぽちゃん後の世に帰るの巻

ちゃぽちゃんが後の世に帰らねばならないという噂は、とうとう帝のお耳にもはいりました。

帝はたいへん嘆かれました。

「どうにか、ちゃぽちゃんが後の世に帰らなくともよい方法はないかのう。」

と、帝はいいました。

ちゃぽちゃんファンの公卿たちも、たいへんです。ちゃぽちゃんを後の世に帰らせないために、まあちゃまのおうちに、公卿たちが押し寄せてきました。ちゃぽちゃんは、まわりをすっかり五貴公子たちに囲みまれてしまいました。おやおや。屋根の上や庭にまで、公卿たちがいっぱいです。

「ちゃぽ殿を、後の世にかえすものかは！！」

「そうでおじゃる。！！」

「ちゃぽー。」