森口氏の事件は真に奇妙なものである。その出生も定かでなく研究成果も定かでない人間が、すぐに露見する虚偽の発表をし、しかも国より研究費も貰っていたと言う。しかし、ここで山中教授の、“十年に期限を切った研究に従事する研究者の将来をどうするかと心を痛めている”という言葉に思い当たる。国はこのような重大な研究に高々何億の金を出すのに色々と制約を付けている。文系出の金を握り人を管理することだけが生き甲斐の人たちに任せていては、科学立国・技術立国に賭ける我が国の将来はない。これでは山中教授の研究所の優秀な人は集まらない。関連する研究に森口氏のような人しか雇用できなくなる。国会議員を百人減らせば、二百人ぐらいの優秀な研究者を確保できる。その方が遙かに国の将来に役立つ。
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