拙者の大学時代の教授の方は若い時香川県の県職員をされていた。その方の話によると、洪水などが起きると県職員は溢れた水の中に水が引くまで立っていなければならかったと云う事であった。水の中に立っていても水が引く訳ではないがそうしないと県民が満足しないのでしょうがなかったという。合理主義者ならばそれより土嚢の手配などに走り回ったであろう。そこで、今回の麻生総理の山口県の水害への視察を取りやめた件を思い出した。現場は危険だから行かないと云う言い訳は政治家として人気取りをしなければならない人間としてはお粗末である。ヘリコプターを使う手もある。しかし、総理が現場に出張しても水が引くわけでもない。却って警護その他で現場に迷惑をかけるだけである。中央で的確な指示を出す方がその役に合っている。しかし、ブッシュもニューオリオンズ水害の折現場に行かずにマスコミに叩かれたことを考えるとやはり行くのはやむを得ないことであろう。麻生総理が自分の立場を説明できる勇気ある合理主義者であるならば別であるが。
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