ノーベル賞を受賞された益川教授は記念講演を日本語でされたと云う。これもまた一つの見識と言えよう。我が国では英語ができないと世界に通用する学者にはなれないと考える人が多い。しかし、世界一流の仕事をすることと英語がしゃべれると云うことは別である。我が国の教育で優れているところは小から大学まですべて日本語で書かれた教科書で勉強できるところである。高度な概念も先人のお蔭で考えることができる。極論すれば英語を勉強する時間があるならば、専門の勉強・研究に時間を使ったらよい。英語での挨拶などを小学校などで学んでも何の役に立つか疑問である。それより、高度な概念を、論理を展開できる基礎を学んだほうがよい。我が国で、従来英語が重視されてきたのは、英語をしゃべる能力ではなく、日本語と違った言語体系を理解できる能力を英語で見てきたからである。英語教育は必要に応じてすればよい。
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