毎年夏が来ると第二次大戦はなぜ起きたかに思いを馳せてしまう。戦争の原因は複雑のようで案外単純なものかもしれない。太平洋戦争に関しては、まず満州事変から考えるのが妥当だろう。しかし、その前の日清日露戦争は満州と半島抜きには語れない。地政学的に見ても半島は日本列島には匕首なようなものであり、我が国の安全保障上の大問題であったことは、世界も理解できるものであった。話は飛ぶが、満州は清国政府の故郷であることは間違いない。それだからと言って支那の領土でもなく露国のものでもない。満州は万里の長城の外にあり、支那にとって蕃地である。露国にとっては欲しい領土である。しかし、これらの国には属さない地域であった。我が国にとっては国防上から言っても影響下に起きたい地域である。ここに、影響を及ぼせる国を成立させることは、我が国にとって、当然の政策である。満州国建国から、支那事変へとなって行くのであるが、この話は明日にしよう。
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