さる新聞に中国温家宝首相が、今回の大地震の被害地を訪ね、被害にあった小学生の靴を拾っている写真が掲載されていた。これを見たときに、拙者は、ある大学の教授が、まだ戦前の若い時に四国の県の土木技師をしていた折、洪水が起こるたびに一日腰まで水に浸り立っていなければならなかったので、腰をすっかり痛めてしまったと嘆いていたことを思い出した。彼が水の中に立っていても洪水が治まるわけではないが、洪水の中に立っていなければ住民が承知しないと言うのである。温家宝が災害地に行っても救援が急にうまくゆく筈もない。これは政治的ジェスチャーであるが、こうしなければ政権が持たないと云うことであろう。村山も、ブッシュもこれに気が付かなかったは、まあ愚かと言えよう。しかし、考えようによっては、その国が安定している証拠かもしれない。
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