橋も建築物も同じようなものだと考えている人は多いだろう。しかし、両者にはいくつかの違いがある。まず、形から言えば橋は横長いし、建築物は縦長い。この形の特徴の違いが、その上に載せている人や物の重さの伝わり方に、これまた違いが出る。横長い橋は途中に支えるものがないので、両端までその重さを伝えなくてはならないが、建物では柱を通して直接下の大地に重さを伝えることができる。そこで、、強さにも違いが出てくる。お箸を引っ張ても、なかなか切れないが、曲げて折ることは簡単だ。同じお箸でも力に対する強さが違う。建築物でも地震に対しては横から力が加わるので、建築物も弱くなる。それで、地震に対しては特別の考慮をしなければならない。もう一つの違いは、建築物は一般に私用であるから、地面に置かれた置物でもよい。それに対して、橋は公共物である。それに対応した資質が求められている。
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