原子力規制委員会は事故時の避難区域を30kmとすることを発表した。重大事故の場合の対策を予め決めておくことは大切ではある。しかし、今回の発表ではどの程度の放射能が放出された場合なのか示されていない。これでは各自治体は対策のしようがない。原発事故のレベルは七段階に定められているのであるから、各レベルの事故に対し避難区域をどの程度にするかを示さなければ意味がない。これでは、放射性物質をバケツで運んだだけでも30kmの範囲で避難することになる。規制委員会はもう少し科学的な議論をした方が良い。
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