くらも天狗

マネーゲームなどをしていて世界を救えるか

世界は今難しい状態になりつつあることは誰でも肌に感じていることであろう。この地球上の限られた資源で全人類が幸福な状態で暮らしていける筈もない。その中で、資源を元手にマネーゲームなどをして、いくら巨万の富を得たたとしてもそれは尊敬に値するものだろうか！一見綺麗に見えても寄生植物でしかない。今、地球を救うことができるのは、あるいは生きながらえるには、人類の持っている科学知識であり、技術である。単に動いているだけのお金ではない。まず新しいエネルギーの開発から始め、地球環境の整備まで、すべて科学技術だけが解決できる。さし当ってできるものからとなると、原子力発電と石炭の液化か。

アジアの中の日本の立場

明治に開国して以来わが国は西欧の文化・風習・政治を取り入れ、近代化への道を歩み始めた。しかし、拙者の見るところ、アジアに対する態度はここで二つに分かれる。アジアの、特に清国のような帝国主義、独裁、官僚主義、人治、わいろと云った風土から手を切り、脱亜入欧と我が国を列強と同じ立場で我が国を栄えさせる。もう一つの立場は、アジアの近代化に手を貸しながら、欧米の影響から逃れながら、共に栄えることを基本とする。その後、この二つの立場の中で、わが国は揺れ動いてきたように感じる。後者の立場はアジアから必ずしも理解されず、アジアに干渉することになる。最初は志をともにした、孫文でさえ、コミュンテルの指令を受け、赤化に走る。列強とも衝突し、結局第二次大戦となる。さて戦後であるが、中国の本質は清国のそれとは変わっているとは思えない。ここでも、さらに我が国はアジアを脱し、西欧化を進めるか、中国と結ぶかの二つの選択肢に悩まされることになる。後者は清国の持つ嫌悪すべき文化を受け入れることになるがそれでよいのであろうか?

天皇陵の調査

神功」皇后稜と言われる古墳の境内に入れることになったことは、わが国の考古学の進歩のために喜ばしいことじゃ。ここで、さらに、一歩を進め、積極的に天皇陵と言われる古墳の発掘調査を行ってもらいたい。宮内庁は天皇の安眠を妨げるものとして、拒否しているが、亡くなられた天皇も我が国の歴史を正しく知らしめるとして、天皇として喜ばれる筈じゃ。我が国の古代史に何か暗雲みたいなはっきりしないものが掛かっているのを国民は感じている筈じゃ。少なくとも、二千年以上かけた国家統一を行い、一つの文化を作り上げている現在、過去の歴史が何であれそれにひびが入る筈もない。それよりより正しい歴史をっ知ることの喜びの方がはるかに大き筈じゃ。いま、国民意識の大本にひびを入れている原因は、過去の歴史ではなく、奇妙なイデオロギーかぶれや、邪教の狂信の方が遥かにに大きい。何はともあれ、わが国は正しい科学知識を基盤として国を造って行くべきじゃ。

水に落ちた犬

完全に悪いと決め付け、言い訳ができない状態が起こると、ジャーナリズムを始め人々は徹底的に当事者を叩き始める。わが国ではそのような風習はなかったような気がするが。ジャーナリズムは口を開けば冤罪だのと騒いでいるくせに、沖縄の事件では初めから犯罪を確信している。米兵は否認しているのにだ。警察もその事実があったのかどうかも報道をしない。少なくとも我々の耳には入ってこない。事実の確認もなく大声で非難の合唱である。イージス艦の衝突事故でも、自衛艦が悪いと最初から決め付けている。警察の看板に「車はすぐには止まれない」とある。いくらイージス艦でも急には止まれず回転もできないはずである。回転をすれば他の漁船と衝突する可能性もでる。おかしなことに、漁船の僚船も、ジグザクニに動き最後に舵を左に切って避けている。事の真相を明らかにすることが大事であり、非難はその後にすればよい。まったくみっともない話じゃ。

禁酒法と売春禁止法

お酒は気違い水とも言われ、飲むことにより人の理性を失わせるものじゃ。米国では謹厳な婦人たちが音頭をとり、アルコールけ飲料を禁止した。それで、皆が真面目になったかと云うと、逆で、闇での酒類の販売・飲酒が盛んになりマフィアを跋扈させることになった。表面的に、あるいは原理的に綺麗なことを言ってても、人間の本性に逆らった法律は守られることは困難じゃ。売春禁止法もその例であろう。毎日新聞では」、欧州では米兵の沖縄で起きたような不祥事がないと云っているが、云わんとすることがよく分からない。欧州では売春は禁止されてはいない。それが良いと云うのか、人種差別がると云うのかが分からない。我が国は建前の国であるから、売春がないとしながら、援助交際とやらが盛んなようじゃ。新聞も言葉でごまかさずに売春婦と云えばよい。沖縄と云わず、今の若い人たちは我々の常識から言うと売春婦のような格好しているものが多すぎる。躾という言葉があるを世の親はもう一度認識してもらいたいものじゃ。さてさて、人間の暗部の話を書くことは気の折れることじゃ。

家並の続く日本

青森から鹿児島まで、列車で旅行して欧州などと較べて違った風景と云えば、、家屋が限りなく続き途切れることがないことである。欧州では、人々は一か所に固まって村を作って暮らしていることが多いのに、わが国では離れ離れにそれぞれ家を建て住んでいるようじゃ。能率がすべてとは言わないが、これは余りにも非能率な暮らし方ではないか。地方格差とか振興ということを各知事はすぐに口に出して言うが、離れ離れの一軒の家のために、それぞれ道路を一億円かけて作れば、その家の人は、一億円の家に住んでいることになる。集まって住めば、すべてのインフラがより経済的に整備することもできる。一億円の道路を造るより、その予算で、家が集められる政策を考えたらどうじゃ。その方が結局は皆のためになる。地方の市町村の改造を考えてみてはどうか。駅前の商店街のシャッター下りていることを嘆くより、駅前に商店街が必要なのかどうかを考えるべきである。米国かつての大きな町の商店街が消滅しているのを見たことがある。そこは銀行の建物があるだけで、すべて綺麗な緑の公園になっていた。地方には地方の暮らし方がある筈じゃ。

グローバル化は消滅の本

ゴローバル化の掛け声で、世界的画一化が進んでいるようじゃが、これは危険なことではないか。特にシステムの単一化が起こると、そのシステムに欠陥を突かれると、全世界がダウンしてしまう。人間の考えること、あるいは考え出したイデオロギーなど欠陥だらけであるから、これを単一化したらその結果は恐ろしいことになる。動物なのでも、孤島なので、単一化した種に天敵が入ると一遍に絶滅してしまう。ペストが流行した時に、人間が絶滅しなかったのは、人間にもいろいろな奴がおり、ペストに耐性のある人間がいたからだと云う事を聞いたことがある。多様性も生物が生きてゆくための大事な要素じゃ。株の売買のプログラムが単一化されると、幾つかの経済指標とやらで、まったく同じ売買をして株価の乱高下となることは明らかじゃ。統一だけでもいかんし、分化や多様化だけでもこの世はうまく機能しない。あまり、規制しないことじゃ。個人の力には限界がある。

異民族がいりローマ人は消えた（続き）

ローマが滅亡し、ヨーロッパを支配したのは宗教である。このため、ヨーロッパの発展は数百年わたり止まることになった。さて、今後、欧米が異民族の世界となり、異民族が多数派となり、支配する世界が到来し、そうして、歴史が繰り返されるならば、宗教が支配することになる。現在の世界とは完全に違った暗い方向に行くことになる。ここで大事なことは、やはり宗教の問題である。湾岸戦争以降、十字軍に例えれたようなキリスト教とイスラム教の争いはタブーとなり、不思議なことに、世間では議論されなくなった。しかし、根底ではいまだにこの問題は解決されてはいない。争いが、表面化する前に、もう一度宗教の違いを克服することを考えらければならない。ちなみに、キリスト教は宗教改革を経験している。さてイスラム教はどうするのであろうか?キリスト教ではキリストが前面に出てくるが、神は前面には出てないようじゃ。しかし、イスラム教は神が前面に出ている。

異民族が入りローマ人は消えた

歴史を顧みると、数百年にわたり栄華を極めたローマ帝国は異民族の侵入や移住を受け、やがてはゲルマン人の傭兵隊長が皇帝になり、瓦解し、そうしてこの世からローマ人そのものが消えてしまった。異民族はヨーロッパの主人公になり、それに続く数百年の暗黒時代を迎える。歴史が繰り返えされるのが必然ならば、今欧米で起きていることは、丁度、ローマ後半期に当たろう。；移民は止まるところを知らずになり、やがてヨーロッパ人は消えてしまうことになる。その時どのような世界になっているかは拙者には想像もできない。その時、曲がりなりにも人種として残りそうなのは、ロシヤ人、支那人、インド人やポリネシヤ人ぐらいか?我が国が日本人として、生き残れるかどうかは、これからの移民政策によることになる。

環境原理主義テロをお赦すな

環境と云えば何でも許されると云う風潮がまかり通っているようじゃ。古紙の問題もそうじゃ、わが国には国が決めているだけのいわゆる古紙がないのに、使えといい、違反だと騒ぐ、古紙を90％も使った紙など使い物にならないのにだ。捕鯨もそうだ、捕鯨のためになぜ、環境団体が騒ぎ、テロを仕掛けてくるのか分からない。それに連中は正義感ずらじゃ。数え出せば例は数多くあるが、最大のものが、京都議定書における排出権取引とやらじゃ。取引をして売っても二酸化炭素の絶対量は変わらない。質量不変の法則じゃ。中国やインドが排出権を売れば、その国にはお金が入り、国民の民度が上がり、多くの二酸化炭素を出すことになる。これでは、削減には逆行することになる。それに、温暖化と云えば、二酸化炭素と決まり文句のように言うが、本当にその原因が二酸化炭素の増加なのかどうか、先入観を持たずに、もう一度科学的に検討したらどうじゃ。気候変動の原因は素人が考えても沢山ある。