最高裁は国籍法に関して違憲の判決を出したようじゃが、幾つかの疑問がある。第一に、憲法の定める平等に反すると云うのであるが、憲法で定める平等は法の前での平等であって、社会での平等では必ずしもない。結婚はある人に特別の地位を与えるのであるから、平等ではないことになる。それに関する事柄に平等であることを求めることに疑問を感じる。たとえ、国籍法が違憲であると判断をしても、裁判所が、国籍を与える決定をすることも疑問である。現国籍法に従い国籍を定めたことに、その法に従わずに国籍を与えるのは裁判所の越権行為である。裁判所は法を自ら破ったことになる。裁判所は法の判断をすべきで、行政まで口出すべきではない。近頃、裁判所の越権行為が多すぎる。
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