くらも天狗

家並の続く日本

青森から鹿児島まで、列車で旅行して欧州などと較べて違った風景と云えば、、家屋が限りなく続き途切れることがないことである。欧州では、人々は一か所に固まって村を作って暮らしていることが多いのに、わが国では離れ離れにそれぞれ家を建て住んでいるようじゃ。能率がすべてとは言わないが、これは余りにも非能率な暮らし方ではないか。地方格差とか振興ということを各知事はすぐに口に出して言うが、離れ離れの一軒の家のために、それぞれ道路を一億円かけて作れば、その家の人は、一億円の家に住んでいることになる。集まって住めば、すべてのインフラがより経済的に整備することもできる。一億円の道路を造るより、その予算で、家が集められる政策を考えたらどうじゃ。その方が結局は皆のためになる。地方の市町村の改造を考えてみてはどうか。駅前の商店街のシャッター下りていることを嘆くより、駅前に商店街が必要なのかどうかを考えるべきである。米国かつての大きな町の商店街が消滅しているのを見たことがある。そこは銀行の建物があるだけで、すべて綺麗な緑の公園になっていた。地方には地方の暮らし方がある筈じゃ。

商品の価格

売る方はなるべく高く売りたいし、買う方はなるべく安く買いたいのは当然のことじゃ。そこで、売る方はどのようにして高く売るかと云うと、宣伝・ブランド名などを使って高く売ることも一つじゃ。最近は、ブランドの付いていない身の回りの品を買うのはこんなんじゃが、買ってみて、なるほどブランドだけの価値があると思う品は殆どない。考えてみれば、宣伝費だけ高くなっているのであるからこれまた当然のことじゃ。機械・電気製品などで、いろいろ便利そうな機能を付けて高く売ろうとする。しかし、買ってみれば、その機能は使わなかったり、役に立たないのが実情のようじゃ。基本的機能がしっかりした品が欲しいがなかなか見つからない。名は挙げないが、こう云うことに長けている会社は確かにある。宣伝している機能は魅力的だが、買ってみるとすぐ壊れることが多い。そこで、修理に出すと莫大な修理費を取られる。最近は、故障したのはその会社の責任などとは考えずに、金もうけのチャンスと考えているのではないかと疑いたくなる。

私大への補助金削減

定員割れをしている私大に対する補助金削減ということじゃが、文部省は教育をどのように考えているのか全く分からない。定員割れの原因が、まったく学生にとって魅力のない大学であれば、これは潰せばよい。どう見ても大学が多すぎる。ある質以上の学生を入学させるために足切りをしているならば、その大学は質を落としても学生を合格させ定員を満足させることになる。即ち、さらなる大学の質の低下を促す政策じゃ。もっと質を高める方向に力を注ぐべきである。たとえば、卒業生の質に比例して、補助金を出すのも一法である。根本に帰って、私大に対する補助金は憲法違反の問題を抱えている。補助金はすべて廃止するのも考えてよい。まして、宗教を前面に出した大学への補助金は完全に憲法違反である。

少女を皆で保護しよう

女性はなんと言っても我々の子孫を残してくれる大事な人たちである。みんなで大切にしなければならない。ところが、また沖縄で事件が起きた。その防止策論議されているが、一番効果のあるのが、少なくとも中学生以下は8時以降の夜の外出を禁止することじゃ。まず、中学校は校則で、禁止すること。遊んでいる子供がいれば拘束し親に引き渡すようなシステムを作ればさらに良い。町の人は夜中に生徒を見かけたら、家に帰るように皆で説得するのがよい。とくに今騒いでいる労組員は全員この運動に参加すべきじゃ。そうすれば、子どもたちは勉強する時間が増え、学力の向上にもなると云うものじゃ。余談であるが、新聞によると、結婚していない二人が会っていれば死刑。暴行を受けた女子はむち打ち刑となるのがイスラム社会の掟だそうじゃ。恐ろしいことじゃ。

未来を予測できるか

完全な物理法則により動く惑星や月は未来の位置を予測できるであろう。しかし、天気予報となるともう駄目じゃ。物理法則で動いても条件が多すぎて、予測はできずに、しょっちゅう外れれる。生物界など完全な法則のないところでは未来を予測できない。たとえば、ヴィールスに抗生物質を与え撲滅する予定でも、敵はすぐに耐性を確保してその通りにはならない。まして、人間の心が複雑に絡み合う経済などもらいを予測できるはずもない。経済法則とやらはすべて人間が頭の中で勝手に考え出したものであるから、これをもって予測しても、計画を立ててもこれまた当たる筈もない。米国のビジネススクールでどのようなことを教えているのかは知らないが、過去・現在のいろいろな指標を基にしてそれを延長して考えても、風と桶屋のような関係にある経済は当たらない。少なくとも、計画経済とやらは引っ込んでもらいたい。

詐欺・ばくち経済

ゼロ金利で、返済能力の乏しい人たちに家を買わせ、後で高金利で金を取り上げるのは、利をちらつかせて騙す明らかに詐欺である。人々の必需品である石油や穀物の先物取引で金儲けするのはこれまた明らかな悪質な博打である。自由主義経済には欠点があっても、統制経済よりはるかに社会に活気をもとらすことは疑いもない。しかし、このような詐欺・博打を許すことは自由主義経済にとってプラスであろうか。それどころか、自ら墓穴を掘っているとしか考えられない。本来、保守派と呼ばれる人たちが、自分たちの立っている基盤であるこの問題を解決すべきであろう。保守派の人たちは同性愛者などと云った問題に目を転じさせられ、本来の姿を見失っていると感じる。オバマ氏の改革が何を意味しているのかは知らないが、もし、それが米国民の共感を得ているならば、その空気を敏感に感じ取っている結果ではないか。

殺人を是認する宗教はあるのか

宗教と云うものは人間を幸福にする考え方や、方策を授けるものと、拙者は考える。そのため、天国と地獄を説き、人が善き行いをするように勧め、死の恐怖から救う、大勢の人が同じことをして、一体感とともに幸福感を味あわせる、あるいは、「貧しい人は幸いである」と人の心打つ言葉で心の在り方を説く、と云ったことをしている。まあそのためには非合理性を認めなければならないが。しかし、人を殺して良いと云った教えを説くものは、宗教と言えるだろうか？それが、神の言葉であろうか?拙者は疑問に感じる。宗教者は一堂に会して、宗論を行うべけでなかろうか。良いものと悪いものを分けなけれあならない。もちろん、金もうけのための宗教などは真っ先に追放すべきである。

ファールは試合を面白くさせるか?

特に、体が接触するスポーツでは反則はつきものじゃ。ラグビーのスローフォワードや、オフサイトは試合を面白くさせる要因ともなっているが、接触プレーでのファールがキリギリのプレーで起こる反則は試合をエキサイトさせる要因ともなるがが、意図的に行う反則は折角の試合の流れを止めてしまう。もっと厳格に罰を与えるびきじゃ。先ごろ、ハンドボールの女子の試合を見たが、ハンドボールが見るスポーツとして、魅力に欠ける原因の一つは、このファールにあるようじゃ。シュートを打つ時プレーヤーが大勢一か所に集まり、その中でファールが起こるが、見ている人間にはどこでファールが起きているのかよく分からない。そこでは結構まったく意図的なファールを行われている。ハンドボ-ルはもっとルールを変えて、ここのプレーがよく見えるようにし、意図的な反則はもっと厳しく罰を与えるべきじゃ。中東の笛で試合結果が変わる理由が分かる気がする。

グローバル化は消滅の本

ゴローバル化の掛け声で、世界的画一化が進んでいるようじゃが、これは危険なことではないか。特にシステムの単一化が起こると、そのシステムに欠陥を突かれると、全世界がダウンしてしまう。人間の考えること、あるいは考え出したイデオロギーなど欠陥だらけであるから、これを単一化したらその結果は恐ろしいことになる。動物なのでも、孤島なので、単一化した種に天敵が入ると一遍に絶滅してしまう。ペストが流行した時に、人間が絶滅しなかったのは、人間にもいろいろな奴がおり、ペストに耐性のある人間がいたからだと云う事を聞いたことがある。多様性も生物が生きてゆくための大事な要素じゃ。株の売買のプログラムが単一化されると、幾つかの経済指標とやらで、まったく同じ売買をして株価の乱高下となることは明らかじゃ。統一だけでもいかんし、分化や多様化だけでもこの世はうまく機能しない。あまり、規制しないことじゃ。個人の力には限界がある。

企業は誰のものか

企業の行動を支配しているのは、金を出している資本家なのか、そこで働いている人間を統率しているＣＯＥなのかが拙者にはわからない。誰が企業の統治権を持っているのかの規定なり法律があるのであろうか?本来、金を出している資本家は企業の活動に対して投資をしているのだけで、運営までに口を出す権利があるのだろうか。企業をモノのように金を出しているのだからと自分のもののように振舞うのは当を得ていんるのだろうか?それでは、そこで働く人間は金をもらっているだけの奴隷なのか?資本家と企業家は分けるのが筋ではなかろうか。空港の民営化にあたり、外国資本が買い取り、非常時に運営が妨害されると云う事を心配しているようじゃが、これはその点があいまいになっているところに問題があるようじゃ。基本的にはまたお役所が口を出していると感じるが。