拙者は少々橋に関する知識を持っているので、米国のミネアポリスで起きた落橋事故の原因について考えてみることにする。拙者の考えでは、この橋の端部にある、家で言えば筋交いに当たる斜めの引っ張りを受けている部材が、腐食等の原因で、断面が減少していおり、突然(専門用語で、脆性的に)切れた。その原因がその時行われていた作業車にによるのかは部外者には分らないが。この部材が切れると、ある所まで橋は落下を始める。その部材が支えていた橋自分自身の重さは他の部材に移る訳であるが、その時その衝撃で、橋の自分自身の重さは大きめに考えると2倍になる。この荷重が、中央支間に掛かり、その長さをもった片持ち梁みたいになる。(専門的には三径間連続梁であるから、切れた所を先端にして、他の支点側がこの二倍にもなる全重さを受ける)この重さに、切れた側と反対の支点付近で、同じく引っ張りを受けている部材が切れたか、横に倒れたかして、(端対傾構のせん断座屈か、横倒れ座屈を起こして)中央の径間が崩落したと考える。拙者としては、これが原因なら、今までの終極強度理論のすきをつかれた感じがする。
コメント